私の音楽の楽しみ方
2025-02-23
音楽を楽しむことは、単なる再生ではなく、いくつものステップを踏むプロセスだ。足を運び、人と出会い、アーティストや地元のビジネスを支えることも含まれている。
私は、いくつかの理由からフィジカルなレコードを購入することを好む。まず、デジタルよりも実体のあるモノに価値を感じる。レコードなら、手に取れるし、質感を感じられる。スリーブからレコードを取り出し、ターンテーブルに乗せ、慎重に針を溝に落とす——この一連の動作には、特別な魅力がある。
レコードを聴くと、自然と「フロー」の状態に入る。スクロールも、早送りも、一時停止もできない。きっと最後まで聴いてしまう。通知も、広告も、ポップアップも、ログインもない。レコードはシンプルで、直感的で、美しい。
この音楽の楽しみ方のおかげで、私は集中力を鍛えることができた。
レコードを買いに行くことで、私は地元のコミュニティとつながることができる。レコード店での「ディギング(掘り出し物探し)」は、時に音楽を聴くこと以上に楽しい。地元のレコードショップで出会った人々との交流から、新たな友情が生まれ、その友情からイベントが企画され、さらに多くの同じ価値観を持つ人々が集まるようになった。こうして、地域にリアルなコミュニティが生まれていく。
この音楽の楽しみ方のおかげで、私は社会的なつながりを深めることができた。
テクノロジー企業は、「すべての音楽を、安価に、瞬時に手に入れられる」と言ってくる。でも、その裏には、気が散る仕組み、孤立感、データ収集、ドーパミンを操作するアルゴリズムが潜んでいる。それらが伴うなら、私はその「便利さ」を手に入れなくてもいいと思っている。